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予想以上に需要が無く、食用コオロギ会社が破産!過去にヒットしたコオロギ食品はあるのか?

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食糧危機やSDGsの観点から、昆虫食が注目されています。

中でも、高タンパクで低カロリーのコオロギは、養殖が容易で、次世代の食料として期待されていました。

 

しかし、長野県で食用コオロギの養殖と販売を行っていた「クリケットファーム」が、2億4290万円の負債を抱えて倒産しました。

この記事では、食用コオロギ会社倒産の背景と今後の展望について考えてみたいと思います。

他にも調べたことをまとめています。

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食用コオロギとは?

そもそもなぜ食用コオロギなのかというと、以下の様なメリットがあります。

  • 肉に近い高タンパク質
  • ビタミン・ミネラル・動物性脂肪などが豊富
  • 必要な飼料や水が少なく済む
  • 成長が早く、飼育場所を取らない

この様に、食用として養殖するために必要なエサ・場所が少なく、簡単に大量生産が可能となっております。

日本ではあまり実感できませんが、世界では食料危機になっている国が多数あるため、将来的な食糧危機に対応するための選択肢として、コオロギ食が注目されております。

会社倒産の背景

クリケットファームは、2021年に設立されたIT会社「インディテール」の子会社として、食用コオロギの養殖と販売を始めました。

同社は、IoTなどを利用したスマート養殖システムで、コオロギの品質と生産性を高めることを目指していました。

また、コオロギパウダーを配合したパンやお菓子などの商品を開発し、ふるさと納税の返礼品やオンラインショップで販売していました。さらに、テレビ朝日やNHKなどのメディアでも取り上げられ、注目を集めていました。

 

しかし、コオロギの販売面で予測通りに売れず、業績が悪化しました。

コオロギは栄養価が高く、環境負荷が低いというメリットがありますが、日本ではまだ一般的な食材とは言えません。

コオロギを食べることに対する嫌悪感や抵抗感が強く、消費者の受け入れが難しいという課題がありました。また、コオロギの価格も、他のタンパク源と比べて高く、競争力が低かったという指摘もあります。

 

厳しい経営状況の中、親会社の業績不振や資金繰りの悪化なども重なり、2024年1月に弁護士から倒産する旨の連絡が入りました。親会社と関連会社も倒産しており、負債総額は3社合計で約2億4000万円の見通しです。

過去にヒットしたコオロギ商品はあるのか?

2018年に国内初のコオロギパンが発売され、2020年に無印良品のコオロギせんべいが「爆売れ」したことで、ブームの兆しが見えました。

コオロギせんべいはオンラインショップ限定で販売されましたが、発売日に完売し、急いで原料確保を行い、次の月に販売が再開されていました。

 

東京・日本橋には「ANTCICADA」というレストランでは、昆虫食を中心とした専門レストランで、「コオロギラーメン」も提供されています。

Googleの口コミでも高評価が多数だされており、非常に好評となっております。

(ラーメンのスープはコオロギで作られており、エビのような風味で美味しいらしいです!)

まとめ

食用コオロギ会社倒産は、昆虫食のビジネスモデルや市場の難しさを示す事例と言えるでしょう。

昆虫食は、2013年に国連の食糧農業機関(FAO)が「世界の食糧危機の解決に、栄養価が高い昆虫類を推奨する」との報告書を発表したことをきっかけに、欧米で関心が高まりました。

 

無印良品のコオロギせんべいでもブームがありましたが、ブームだけでは昆虫食の普及は難しいと言わざるを得ません。

昆虫食にはまだ多くの課題があります。例えば、昆虫の安全性や品質の確保、法的な規制や基準の整備、消費者の教育や啓発、価格の低減や競争力の向上などです。これらの課題を解決するには、昆虫食の産業化や社会的な受容度の向上に向けた取り組みが必要です。

 

昆虫食は、食糧危機や環境問題に対する有効な選択肢の一つとして、今後も可能性を秘めていると言われています。

しかし、その可能性を実現するには、まだまだ時間と努力が必要です。

食用コオロギ会社倒産は、昆虫食の挑戦者たちにとって、教訓となるでしょう。