先日東京都内のポストに、見慣れない白い箱が届いたという声がありました。
中を開けてみると、笑顔の小池百合子都知事の写真付きのチラシと、二冊の防災ハンドブックが入っていました。
小池都知事から都民に配られた「謎のプレゼント」とネットでは言われていますが、なぜ今コレが配られているのか、調べてみました。
他にも気になったことを調べてまとめています。
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防災ハンドブックとは?
防災ハンドブックは、都内の全世帯約750万戸に無料で配布されているもので、今年3月までに配布完了を目指しています。
二冊の防災ハンドブックは、以下のような内容です。
- 「東京防災」:首都直下型地震などへの事前の備えや避難行動についての解説が掲載されたもので、初版は2015年に刊行され、昨年9月に全面改訂されました。
- 「東京くらし防災」:日常生活で起こりうる災害や事故に対する対策や応急処置についてのガイドブックで、初版は2018年に刊行され、昨年11月に改訂版が発行されました。
小池都知事のチラシとは?
小池都知事のチラシは、「都民の皆様へ」と題して、防災ハンドブックの配布の趣旨や、都政の取り組みについてのメッセージが書かれています。チラシには、以下のような文面があります。
- 「私たちの暮らしを脅かす災害に備えることは、都民の皆様の大切な財産や命を守るために必要不可欠です。」
- 「東京都では、都民の皆様に安心して暮らしていただくために、さまざまな防災対策を推進しています。」
- 「防災ハンドブックは、都民の皆様にとって有用な情報が満載です。ぜひ、ご一読いただき、防災意識を高めていただきたいと思います。」
「謎のプレゼント」の狙いとは?
小池都知事から都民に配られた「謎のプレゼント」は、一見すると、防災に関する啓発活動の一環として行われたもののように見えます。
しかし、実は、小池都知事の政治的な狙いが隠されているという指摘もあります。
その理由は、以下のようなものです。
- 配布のタイミングが、小池都知事の任期満了に伴う選挙の告示が6月20日、投開票が7月7日と決まった直後であること。
- 配布の対象が、都内の全世帯であること。防災に関心の高い層や、小池都知事の支持層に絞らず、幅広い有権者にアピールすることができること。
- 配布の内容が、小池都知事の顔写真やメッセージが入ったチラシであること。防災ハンドブックだけでなく、自身のイメージアップや都政の実績をアピールすることができること。
これらのことから、小池都知事から都民に配られた「謎のプレゼント」は、防災というテーマを利用して、自身の知名度や人気を高め、選挙に有利になろうとする「露骨な事前運動」と見なすことができると言われています。
まとめ
小池都知事から都民に配られた「謎のプレゼント」は、防災ハンドブックと小池都知事のチラシが入ったものでした。
防災ハンドブック自体は、将来起こると言われている関東地震にむけて、都民の防災意識を高めるために有用なものですが、小池都知事のチラシは選挙に向けた自己PRとして批判の声が上がっています。
小池都知事は、防災という重要なテーマを政治的に利用しているのではないか、と疑問に思われているのもあり、「謎のプレゼント」と言われてしまったようですね。
今回のプレゼントとは別で、防災意識を持っておくことは、いずれにしろ重要ですね。