能登半島地震で飲み物確保のために自動販売機を壊してしまったという事件がありました。
壊された自販機のうちの一つ、北陸コカ・コーラは「非常時で平時とは事情が異なるので、弁済は求めない」とし、被害届は経理上の都合で取り下げないものの、非常事態なので刑事告訴等はしないということになりました。
では今回の様な非常事態になった時は、ジュースやお茶、コーヒーなどの飲み物を得るために、壊す以外に取り出す方法は無いのか調べてみました。
緊急時には無料提供が可能
じつは自動販売機には緊急時に無料で飲み物を提供する構造、システムが備わっています。
各方式毎に正しい手順を踏めば、自販機を壊すことなく無料で飲み物を取り出すことが出来ます。
中には飲み物を取り出すだけではなく、充電用のコンセントやUSBポートも付いているのもあるので、知っておくと役に立つかと思います。
大まかに分けて以下の4つがあります。
バッテリー式
自販機に充電式のバッテリーや電池が搭載されているタイプです。
非常時には専用キーで上記の電源に切り替えることで、中の商品を取り出すことが出来ます。
専用キーを入れて回すだけで無料提供できるので、キーさえあれば一番簡単な方式になります。
ハンドル充電式
自販機自体に充電用のハンドルを搭載しているタイプです。
非常時にはハンドルを回して発電することで、商品の取り出しが可能です。
種類によっては電源用のコンセント、USBポートを備えているものもあるので、非常用電源としても使うことができます。
ワイヤー式
専用のカギで自販機を開けたあと、内部のワイヤーを引っ張れば、商品を取り出すことができます。
少しわかりにくい仕組みのものですが、実際に開けることができたら後はワイヤーを引っ張ると、飲み物がガラガラと出てきます。
通信ネットワーク式
電光掲示板が付いており、災害情報を表示することが出来る自動販売機です。
電気の利用やネットワーク通信が可能な状態では、災害情報の表示の他に、遠隔操作で飲料を無償提供する機能が備わっています。
このタイプは他の方式も一緒に備わっていることが多いので、停電時にも中の商品の取り出しは可能となっています。
まとめ
以上、災害時に自動販売機から飲料を取り出す方法、自販機のタイプでした。
いずれも自動販売機にどのタイプなのか記載されているので、緊急時には管理者の方に確かめて利用しましょう。