裏金問題で連日たたかれている自民党ですが、その中でも岸田総理以外の政界の重鎮も取り上げられています。
中でも二階俊博氏が大きい影響力を持つ人物として注目されていますが、そもそも二階俊博氏は何をした人なのか、なぜ岸田総理が処分するのを躊躇うほど権力を持っているのか解説します。
二階俊博とは?
二階俊博氏は、日本のベテラン政治家で、自由民主党に所属しています。
1939年2月17日生まれの二階氏は、和歌山県出身で、中央大学法学部政治学科を卒業後、政治の道を歩み始めました。彼は多くの重要な役職を歴任し、経済産業大臣、運輸大臣、北海道開発庁長官などを務めてきました。また、自由民主党の幹事長や総務会長などの要職も経験しています。
二階氏は、特に地方創生や観光振興に関する政策で知られ、2025年大阪・関西万博推進本部長や全国旅行業協会会長などを務めるなど、観光産業の発展に寄与してきました。また、日中友好議員連盟会長として、国際関係の強化にも努めています。
権力を持っている理由
二階俊博氏が権力を持つ理由は、彼の長い政治経歴と、党内での重要なポストを多数経験してきたこと、中国をはじめとした各国との強い関係を築いていること、そして同年代や下の年代に有力な自民党議員が少ないことなどが挙げられます。
彼は自民党の幹事長として、党内での影響力を持ち、政治的な決定に大きな役割を果たしています。また、国内外の多くの政治家やビジネスリーダーとの広範なネットワークを持ち、これらの関係を通じて政治的な影響力を行使しているとされています。
二階氏はまた、その柔軟な政治スタイルで知られ、多くの政治的な局面で重要な役割を果たしてきました。しかし、その柔軟さが時には「無原則」と見なされることもあり、彼の政治手法には賛否両論が存在します。
主な功績
- 経済産業大臣としての活動: 二階氏は、経済産業大臣として、エネルギー政策や産業振興策に取り組み、特に原子力発電所の再稼働や再生可能エネルギーの普及に関して積極的な発言をしています。
- 運輸大臣としての取り組み: 交通インフラの整備や安全対策に努め、新東京国際空港(現・成田国際空港)の問題や、高速道路の無料化などに関しても積極的に取り組んできました。
- 国政選挙における勝利への貢献: 自民党の幹事長として、党勢の拡大や選挙戦の指揮を行い、安倍内閣時代の国政選挙における勝利に貢献しました。
- 国際関係の改善: 日中・日韓関係の改善や日本ベトナム友好関係の促進に尽力し、国際的な友好関係の構築に貢献しています。
3人の息子
二階俊博氏には3人の息子がおり、それぞれ異なる経歴を持っています。
長男の俊樹氏は早稲田大学を卒業後、国際証券株式会社に勤務し、その後は二階氏の秘書を務めていました。
次男の直哉氏は、父が経済産業相を務めていた際に大臣秘書官として働き、その後は経産省所轄の一般社団法人の理事やコンサルタント業に従事しています。
三男の伸康氏は、大学卒業後に全日本空輸(ANA)に入社し、商品戦略部で働いていましたが、2014年に退職し、現在は二階氏の秘書をしているとされています。
いずれも政治に絡んでいる場所に居るため、二階俊博氏が後継者にしようとしているのではないかと注目されています。
まとめ
以上、二階俊博氏についてでした。
裏金事件の自身の派閥の元会計責任者の責任を取るという形で、次期衆院選に出馬しないと会見を行いましたが、「ばかやろう」と発言するなど、見ている側からすると自身が処分されること自体に納得がいっていない様に見受けられます。
自民党としては裏金問題の真相を有耶無耶にしたまま乗り越えたいのではないか、とニュースやSNSでは言われていますが、日本国民のためにも真相を究明して、しっかり責任を取っていただきたいところです。