東京都がミサイル攻撃に備えて、地下シェルターを麻布十番駅に整備するというニュースがありました。
北朝鮮のミサイル実験が頻発し、中国も尖閣諸島を狙っているということもあり、周辺国との軍事衝突も「もしかしたら」ある様な昨今。
しかしこの土地が狭い日本で、シェルターは実際に買えるのか、そもそも置けるの?ということについて調査しました。
そもそもシェルターって?
「シェルター」というのは、「雨風をしのげる場所」「避難施設」「一時宿泊所」などを指す言葉であり、状況で意味が異なる場合があります。
今回の場合は「災害などが起きた際に身を守る施設」を指しますね。
では、シェルターの種類について見てみましょう。
種類
単なるシェルター
要は「避難所」と呼ばれるもので、「雨風をしのぐ程度」のものになります。
ミサイルが落ちたとなると、命を守ることは出来ません。
放射能や煙などの大気汚染、放射熱、爆風、水害、火災、毒ガスなどからは、身を守ることが出来ない可能性が高いものになります。
地下シェルター
自宅などの地下に設置されるもので、「地下室」とも呼ばれます。
直接の爆風や火災などから身を守ることは出来る可能性はあります。
ただし災害やミサイルのせいで、放射能や煙、水害が発生すると、対応できない場合があります。
中には空気清浄機(ろ過装置)やトイレが付いているタイプもあるので、地震などで数日くらいは救助が来るまで避難できる場合もあります。
核シェルター
核ミサイルが落ちた時のことを想定されて作成されており、かなりの設備が揃っているタイプとなります。
分厚いコンクリートの壁、扉、部屋で構成され、放射能などの大気汚染にも対応できる空気清浄機や、トイレ・シャワーのための水道施設、数日間生活するためのベッドや食料備蓄室などが備わっているものを指します。
普及率
NPO法人「日本核シェルター協会」の調べによると、日本の核シェルター普及率は「0.02%」となっており、諸外国に比べると極端に低いものとなっています。
スイスとイスラエルが100%、ノルウェー98%、アメリカ82%、ロシア78%、英国68%となっていてます。
ただし日本は国土がそんなに広くない、山が多いということもあり、家一つ当たりの面積が狭いので、普及させるのが難しいのが現状です。
自宅に核シェルターを置くには?
自宅敷地内に置く
地上設置型とも呼ばれ、自宅の敷地内に置くタイプになります。
分厚いコンクリートや鉛板、アルミニウムなどを組み合わせた外壁で構成され、かなりの強度を誇ります。
2~3人用や4~6人用など人数別でも設置できるとのことで、放射能などに2週間は耐えられる設計となっています。
地下に置く
地面を掘って地下に施設を埋めるタイプで、一番丈夫で信頼性の高いタイプになります。
二重、三重の扉構造も採用され、上記で記載した各シェルターの設備を備え、こちらも長い期間耐えることが出来ます。
買う方法
ネットで検索すると出てきますが、「ワールドインターネットナショナル社」「株式会社シェルタージャパン」などで取り扱っています。
値段は種類にもよりますが、安いタイプだと300万円~あります。
ただし地下に実際に置くには地盤調査、地下水脈調査、図面作成、建築確認申請などが必要になります。設置するにあたって、これらの調査費用だけでも30~90万ほど掛かるので、検討している方は注意してください。
まとめ
以上、シェルターに関する情報でした。
茨城県つくば市にモデルルームも公開されているので、気になる方は実物を見に行ってみてはいかがでしょうか。