人気YouTuberのヒカキンさんが患ったことで話題になった「好酸球性副鼻腔炎」。
あまり聞き慣れない病気かもしれませんが、実は近年患者数が増えている病気なんです。
今回は、この好酸球性副鼻腔炎について、分かりやすく解説していきます。
好酸球性副鼻腔炎ってどんな病気?
好酸球性副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔という場所に炎症が起こる病気です。
鼻の病気は色々ありますが、その中でも、鼻の中に「ポリープ」と呼ばれる腫れ物がたくさんできてしまうのが特徴です。
このポリープのせいで、鼻が詰まったり、においが分かりにくくなったりするんですね。
好酸球性副鼻腔炎の原因は?
では、なぜこのようなポリープができてしまうのでしょうか?
それは、体の中の「好酸球」という細胞が、鼻の粘膜に過剰に集まってしまうことが原因です。
好酸球は、本来は体を守るために働く細胞なのですが、増えすぎると炎症を起こして、ポリープを作ってしまうのです。
なぜ好酸球が増えすぎるのか、詳しい原因はまだ分かっていません。
しかし、アレルギーや細菌感染などが関係していると考えられています。
好酸球性副鼻腔炎の症状は?
好酸球性副鼻腔炎になると、次のような症状が現れます。
- 鼻詰まり
- 鼻水
- 嗅覚障害(においが分かりにくい)
- 頭痛
- 顔面痛
- 咳
これらの症状は、風邪やアレルギー性鼻炎と似ているため、見分けるのが難しい場合もあります。
もし、これらの症状が長引く場合は、耳鼻科を受診して、きちんと検査を受けるようにしましょう。
ヒカキンさん以外にも!副鼻腔炎を患った有名人
実はヒカキンさんの他にも、同系統の病気である副鼻腔炎を公表している有名人がいます。
例えば、俳優の佐藤健さんや、有吉弘行さんも、この病気で手術を受けていることを明かしています。
患った方々は、頭痛やくしゃみ・せきが酷いことで長く悩まされていたということもあり、撮影の合間などで手術を行ったと語っています。治療後は睡眠の質も上がったということもあり、手術出来るならした方が良いよと話されていました。
有名人が自身の経験を語ることで、病気の認知度が高まり、多くの人が早期に治療を受けられるようになることが期待されます。
好酸球性副鼻腔炎の治療法
好酸球性副鼻腔炎の治療法には、主に次の3つがあります。
- 薬物療法:
鼻スプレーや飲み薬を使って、炎症を抑えたり、ポリープを小さくしたりします。 - 手術療法:
鼻の中にできたポリープを手術で取り除きます。 - 生活習慣の改善:
規則正しい生活を送り、体の免疫力を高めることが大切です。
どの治療法が適切かは、症状の程度や患者の状態によって異なります。
医師とよく相談して、自分に合った治療法を見つけるようにしましょう。
早期発見・早期治療が大切
好酸球性副鼻腔炎は、放置すると嗅覚障害が残ったり、喘息などの合併症を引き起こす可能性があります。
そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
少しでも気になる症状がある場合は、早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。